君は銭湯で整っているか!?その2
前回は一般的なサウナでのととのいについて説明したが、今回は銭湯でのととのいについて解説する。
今回非常に重要な点がある。それは
「サウナを使わないととのい」
を実現するということだ。
実は、ととのいにサウナは必須ではない。
というか、日本では古来からサウナを用いないととのいが普及していた。
それが主に露天風呂(天然温泉)である。
昨今では風景を楽しむようなものと思われているきらいもあるが、本来露天風呂とは手軽に「ととのい」をあるための装置なのである。
特に冬場において、露天風呂のメリットは最大化する。
頭寒足熱とはよく言ったもので、人体というのは足元を温め、頭部は涼しくなっている状態が大変心地よいし、健康に良いとされている。
冬場の露天風呂は、風などによって頭部が冷やされ、かつ身体は温泉によって効率的に温められている。
また、半身浴的に上半身を外気に触れさせることで、容易に体温を調節できる。
つまり、日本に伝統的に「ととのい」が存在するのである。これは、古いタイプの銭湯に、坪庭を伴う休憩場所が用意されていることからも見て取れる。
日本には、サウナを用いずにととのいを得る文化が少なくとも数百年前から存在しているのだ。
であるとするならば、現代に日本に生きる私たちが、サウナを用いずともととのいを得ることはさして難しくない。
では、その具体的な方法については、次回に述べさせていただくとしよう。