ALPINA 新型B3試乗記その1
先日、ALPINA世田谷ショールーム様のご厚意で、ALPINA 新型B3に試乗させていただきました。
歴代アルピナB3史上最強の3.0リッター直列6気筒エンジンは2機のターボチャージャで加給され340kW〔462PS〕の最高出力を誇ります。
しかも最大トルクは700Nm〔71.4kgm〕。とにかくやべえのです。
ZF社と共同開発した8速スポーツATを介して、4輪を駆動します。
これまでのFRモデルは、その強大なトルクから、リアタイヤの空転や出力制御を感じるケースがありましたが、ついにその制限から解放されました。
低回転から発生する巨大トルクがお分かりいただけると思います。
パッと見ると、一般的なターボ車っぽい曲線なのですが、メモリの数字をよーく見ると。。。
そうです、激ヤバなのです。
しかし、あくまでそこはアルピナ。この有り余るエンジンパワーは「余裕」のためのストックなのです。
常にアクセルペダルに足を乗せておくだけで、スムーズに加速し速度を保ちます。日本の交通法規では、アクセルを踏み込む瞬間など永遠に訪れないのではないかとさせ感じます。
ちなみにALPINA B3の巡航最高速度は303km/h。そんなスピード、どこで出すんだと。日本にアウトバーンはありません。
ところでアルピナ社は「巡航最高速度」という表記を使います。
「最高速度」ではないのです。
一瞬の最高速度を誇るのではなく、303km/hでズーッと走れますよと。
完全に「できるもんならね」という狂気のスペック。
繰り返しますが、日本にそんなシチュエーションはありません。
最もスピードが出るサーキット「富士スピードウェイ」の2kmの直線でも最高速度には多分到達しないし、、、
しかし、そういうことではないのです。
303km/hで走り続けされる車は、100km/hなら超余裕で走れるわけです。
もう余裕のよっちゃんなのです。
そうすれば、周りの車に気を配ったり、安全に配慮する余裕もたっぷりうまれます。同乗者もリラックスしていられるので和やかな車内空間になり、より一層安全運転ができるのです。
このようなハイスペックは「危険運転を招く」という偏見を持たれますが、ALPINAは紳士淑女の乗り物ですので、あくまで社会の調和を実現するためにこのようなスペックを兼ね備えているのです。
とはいえ、0-100km/h加速はわずか3.8秒。フェラーリやランボルギーニと変わらない加速。
絶対に「アクセルベタ踏み」はしちゃだめです。一般道なら4秒かからずに法をに触れてしまうのだから。。。
続きは次回へ。