美味しいコーヒーの選び方その2
美味しいコーヒーの選び方というのは、次に2つの要素で構成されています。
1.優良なコーヒー屋さん選び
2.自分好みのコーヒー豆選び
では、今回は優良なコーヒー屋さんの選び方について説明します。
優良なコーヒー屋さんの条件として私が考えるのは以下の3点です。
1.新鮮なコーヒー豆を扱っている
何より重要なのは、鮮度です。コーヒー豆は時間が経てば味も香りも劣化します。といっても、焼きたてが必ずしも美味しいわけではありません。
焙煎の焦げた匂いが強かったり、豆の中にある焙煎で生じた炭酸ガスが多くてドリップしにくくなったり、マイナス面も生じます。
常に飲み頃の状態のコーヒー豆を店頭に並べているお店であることが最も重要なのです。
では、新鮮な豆を扱っているかどうかをどこで見分けるか。
これは外観などでは分かりません。
お店の方に聞くしかないのです。でも、「いつ焙煎した豆ですか?」って聞きにくかったりしますよね。特に初めていったお店では。
そこで、「このコーヒーはいつごろまでが美味しく飲めますか?」と聞いてみてください。焙煎した日が分かっていればスムーズに答えてくれるはずです。
できたら、知らないふりして「コーヒーって、焙煎してからどれくらいが美味しく飲めるんですか?」聞いてしまいましょう。
この辺の切り口で会話することで、鮮度の把握状況やコーヒー屋さんとしてのスタンスをうかがい知れます。
試飲できるならそれが一番です。
飲んでもいまいち鮮度を見極めるポイントが分からないという方。
ポイントは「酸味」です。厳密には、酸味がえぐみに変質していないかです。
コーヒーの良質な酸味は口に含んだ瞬間には感じられますが、飲み込むと同時にすっきりとした余韻を残して消えていきます。
一方で、時間経過により劣化した(酸化した)酸味は口に残ります。いがらっぽい、好ましくないと感じる酸味です。
焼きたてでも、上手に焙煎されていないとえぐみを感じることがあります。ハンドピックが不十分な場合、変形の豆の焼きムラや変質豆によってえぐみが出る場合もあります。
もう一つが、香りです。コーヒーの香りは時間経過で如実に変化します。
すえたような、油の劣化したような匂いを感じたら、それは鮮度の悪い豆です。
しかし、香りはある程度「良い香り」をかいでいないと判断が難しいかもしれません。手前味噌ですが、僕が取り扱っている豆は鮮度を何より優先しています。それは、僕自身がコーヒーの魅力を「香り」に感じているからです。
陶芸や絵画など芸術の世界で贋作(偽物)を見分けるための訓練は「本物だけをたくさん見る」ことだと言われています。
コーヒーについても、美味しい質の良いコーヒーをたくさん飲むことが最も近道なのですが、そもそもそれを飲める店を探すにはどうすればよいかという禅問答のような状況でもあります。
はい。ここから宣伝です。僕の扱うコーヒー豆や、僕がみつけた素晴らしいコーヒー屋さんと一緒に音楽とコーヒーを楽しむイベントに来れば、それがその日からわかるようになります。
ぜひ来てくださいね。