僕の2020年その1

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僕はTAPという芸能事務所に仮所属という形で契約している。

コロナ禍真っただ中、マネージャーさんから連絡があった。近況を聴きたいと。

そもそも事務所ライブのネタ見せに2回参加させてもらっただけで、それ以外の接点はない。

そして、そのネタ見せで思想がとても入ったネタをやってしまったため、とても厳しい評価を受けていた。当然ライブには出させてもらえない。

参加費を負担すれば出演できるフリーライブにちょっと出演する程度の活動。昨年は自主企画のライブをやったり、ラジオをやったり、キャンプ動画を撮ったり、それなりに活動していたが今年はコロナ禍でほとんど活動をしていなかった。

そのタイミングで、なぜ僕に声をかけてきたのか。未だに理由はわからない。

きっと、上司からマネージャーに「有望な新人を発掘してこい!!」という指令が下ったのだろう。でも、売れそうな芸人は養成所を卒業したら大手プロダクションと契約をする。ヨシモトはNSCを卒業したら初年度は全員所属契約とも聞く。

だから有望な新人を獲得するのは容易ではない。少なくとも養成所で教育を受けた新人でフリー芸人というのは、「落第」であった可能性を内包している。

まして、若手新人芸人が少ないTAPは、正直若手芸人の所属希望先に頻繁に名前が挙がっているとは考え難い。

うん、だから僕なんだ。芸歴が短くてもおじさんで、他の事務所から声がかかることはほぼない。かといって、一般的なおじさんフリー芸人は人全員が人間として激ヤバイ。

僕は会社経営をしている側面があるから、その点でのリスクは少ないと思ったのだろう。そして、年齢制限などからも他の事務所に行ける可能性は極めて低い。

「声をかければ簡単に引っかかるだろう」

こういう思考に至るのは極めて自然である。

続きは次回。

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